バッテラ、鯖寿司、松前寿司って?
【バッテラとは?】
押し寿司の一つで、
酢飯の上に鯖と薄い昆布が
乗っているのが特徴。
バッテラは大阪発祥で、
大阪の「寿司常」の創業者が
始めたと言われている。
バッテラとは、
ポルトガル語で「小舟」。
コノシロを寿司に乗せると
真ん中が丸くなり、
しっぽの部分が上を向きます。
この姿が小舟のように見えたことから、
ポルトガル語の「バッテイラ」から
バッテラと名づけた。
「気軽に食べられるお寿司を作ろう」
と考えたのが始まりと言われ、
元は「コノシロ」を使っていたが、
思うように漁獲できなくなって、
今の鯖を使う形が一般的になった。
また、コノシロが使われなくなったのは
他にも理由がある。
1.コノシロを焼くと人が死んだ匂いがする
武士に嫁ぐのが嫌でコノシロを焼いて
自身があたかも亡くなったかを装ったとか。
2.名前の縁起が悪い
コノシロは「この」「城」という
自分自身の城を食べる少し縁起が悪いこともあり
食べられなくなったとか。
諸説色々ある。
【鯖寿司とは?】
鯖を使ったお寿司である。
よくバッテラと誤解されることがあるが、
明確な違いがいくつかあるので紹介したい。
〈1.利用する道具〉
バッテラは木枠の押し型に入れるのに対して、
鯖寿司はまきすを利用し竹皮で巻きます。
ちなみに、
竹皮で巻くのは
保存状態を良くするため。
〈2.使用する昆布〉
バッテラは白板昆布という
薄い昆布を利用するのに対して、
鯖寿司は羅臼昆布などの分厚い昆布を
利用することがほとんど。
ちなみに...
昆布を利用するのは、
・乾燥を防ぐため。
・風味をつけるため。
と、言われている。
〈3.鯖の量〉
バッテラは鯖を薄くそいでから
すし飯に乗せるのに対し、
鯖寿司は鯖の半身をまるまる利用する。
【松前寿司とは?】
結論から言うと、
松前昆布を利用している押し寿司。
松前昆布とは『松前船』で
北海道から運ばれたことが
由来となっており、
松前とは北海道の南側の地域のことで、
このあたりで採れた昆布を
松前昆布と言います。
松前船の終点が大阪だったことで、
松前藩の海産物は関西地方でも
大変なじみがあったものだった。
バッテラは白板昆布を使いますが、
松前昆布は厚みのある、
いわゆる黒い昆布を巻くことが多い。
ではまた(^^♪
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